代表からのメッセージ

絵本セラピスト®︎協会代表の岡田です。
建築士だった私が子どものための読み始めた絵本に魅せられ、大人にも読み始めて20年近くなります。
それまで競争社会で何の疑問も持たずに上を目指してきた私が、まさか絵本を読むことで社会に貢献することになるとは想像もしませんでした。前職の会社では上司にも同僚にも恵まれ、業務は多忙でしたが精神的には楽しく仕事をさせて頂いていました。
しかしそんな会社の中でさえ、年々心の調子を崩す人が増え、どうしてなのだろうと不思議に思っていました。
絵本セラピー®︎をやっていて痛感したことは、大人には「ありのまま、素のままの自分で居られる場所があまりない」と言うことです。
傷つかないように鎧（よろい）を身に付け仮面をかぶって社会に適合してきた人も、鎧や仮面が年々分厚く重くなるばかり、ネット上で何気なく書いた事が「炎上」します。身を守る必要のない安心・安全な場所はいったい何処にあるのでしょう。
絵本を読んでもらう時、絵本の感想などを自由に話すとき、大人も「ありのまま、素のまま」の自分を徐々に取り戻すように感じます。
絵本をきっかけに弾む会話には正解も不正解も良いも悪いもなく、違いはあっても対立はありません。
だから素直に自分の事を話し、素のままのお互いを受け入れあえます。
「ありのまま、素のまま」を出しても否定されず、つながることが出来るから、短時間で仲良くなれます。
絵本セラピー®︎は絵本の力を借りて人をつなぐ技術です。
絵本セラピスト®︎が成長するほど、異なる考え方・価値観・文化の人同士をつなぐことが出来るようになります。
その過程で絵本セラピスト®︎自身の視野や価値観も広がり、見える世界が変わるのです。

大好きな絵本で誰かのお役に立つことが出来る。こんな幸せな事はありません。
私が20年かけて手探りで進んできた道で得たものをあなたにも分かち合えれば嬉しいです。